娘に何が起きていたのか

それは、小学校四年生の頃から始まったそうです。

娘が、自分の好きな同級生の男の子に告白したのがきっかけで、人気のある男の子で、その男の子を同じように好きだった女の子たちなどから 「〇〇(娘の名前)イキッてる!!」などと陰口を言われるようになったそうです。

娘が亡くなった後、同級生の児童が教えてくれました。

五年生になると、女の子同士受験ストレスで荒れ始め、毎日誰かが交代で、いじめられては仲間外れにされ、クラスのムードは最悪だったようです。

担任の先生について、娘は、当時、「何もしてくれない!!あんなのは先生じゃない!!大嫌い」と、とても怒っていました。

その頃、授業参観に行くと………私は衝撃的だったのを今でも覚えていますが、女の子の一定の子どもたちがあるブランドの服をみんな着ていて、過半数の女の子が同じ様な服で驚きました。

私は、娘になんでみんなあのブランドの服を着ているの??と聞くと、娘は「流行っているからだよ。」と言いました。

娘も頂き物のそのブランドの服を着て登校していたし、確かにそのブランドの服を欲しがっていました。

しかし、後から知ったことですが、そのブランドの服を着てこないと、ある児童にいじめられるというのです。

これは下級生や上級生の何人も話しています。

いったいどういう気持ちで、その服を着なくてはいけなかったのでしょうか・・・

このようなことがあったとも聞きました。

ある児童が、ネズミの駆除薬を学校に持ってきて、それを娘の牛乳の中に入れようとしたとか。先生の牛乳の中に入れようとしたなどの恐ろしい話もありました。

後に保護者会では、何故か笑顔で、担任の先生は「〇〇(娘の名前)さんとは、関係ない話です。」と娘との関係を否定していましたが、ねずみの駆除薬を持ってきた事そのものを問題にするべきだし、この学校は、どれだけ問題が起きている事を隠そうとしているのだろう?とすごく違和感を持ちました。

その他、5年生時の児童等はターゲットになった子の文房具を学校の池の中に落としたり、トイレに流すなどの行動が沢山あったと聞いています。

娘が亡くなってから、友達や保護者が教えてくれました。

娘は、荒れた学校生活が不安になり、2019年6月頃に、スクールカウンセラーの先生に相談しています。そして2019年9月頃にも、女子がぎくしゃくしているので不安を抱えていたと。

亡くなった後に学校から知らされました。

どうして学校はその時に教えてくれなかったのでしょうか?後悔してもしきれません。

【いじめは家までついてくる】

6年生になると、学校から、一人一台のタブレットが配布されました。

タブレットを持ち帰った日は、娘は、部屋にこもるようになりました。

家族が娘の部屋に入ると「(部屋に)入って来ないで!!」とタブレットを覆い隠すようになりました。

一体タブレットの中で、何が起きているのか?

それは娘が亡くなってから分かりました。

仲良くしていたはずのある児童のタブレットを借りた授業中に、他の児童からの

「〇〇(娘の名前)きもい、うざい、まじ死んで・・・」という文字を娘が見てしまったのです。

娘がどういう気持ちでその文字を見たのか・・・想像を絶するほどショックだったと思います。

そのショックを隠せず、娘は2名の児童に相談していました。

このころからこの子たちと、一緒にいる時間が増えたそうです。

【届かなかった「心のアンケート」】

6年生の9月10日に学校が行った「心のアンケート」に、娘は「不安なこと・心配なこと・相談したいこと」との項目に「友達関係」に○をつけていました。

アンケートの用紙には、その後に担任が娘に聞き取りをした際の様子がメモされていました。

そこには、「chat」の文字がありました。

娘は、担任にチャットでのことを話していたのです。

しかし、私たち家族が学校からこの事実を知らされたのは、娘が亡くなった後でした。

なぜその時、私たち家族に知らせてくれなかったのでしょうか。

【娘を追い詰めたいじめの数々】

娘は、執拗にいじめをうけていました。

娘が亡くなってから分かったいじめはこうです。

1.エクステドッキリ

大切なものだから預かっておいてと、娘にエクステを渡します。

娘が席を離れるとこっそりエクステを奪って

「私の大切なエクステどこへやったの??」と娘を責めていたそうです。

真面目で責任感が強い娘は、どんなに焦り戸惑った事でしょうか?

2.恋人ドッキリ

娘以外の友達は、「ほとんど恋人がいるんだよ。〇〇(娘の名前)だけだよ、恋人がいないのは!」と焦らすドッキリだそうです。とても疎外感があったと思います。

3.親戚ドッキリ

加害者同士が、「私たちは親戚なんだよ。」と血縁関係の絆の強さをアピールするそうです。

    4.絶縁ドッキリ 

    仲良くしていたはずなのにいきなり、「帰っていいよ!絶交な!!!」と告げられる。

    何回かやられた絶縁ドッキリの一回は、公開処刑ドッキリだったそうです。

    クラスの子たちに声をかけ、

    「面白い物が見れるから放課後広場に来い!!」と脅され、

    広場に行くと

    娘が、絶交を告げられて泣いていたそうです。

    見物に来た友達に言ったそうです。

    「誰にも言うんじゃないぞ。言ったら分かってるだろうな・・・」

    その姿を見て怖くなって見物に来ていたお友達は、すぐ近くの我が家を通りすぎて帰ってしまったそうです。

    その時に誰かひとりでも、家のチャイムを鳴らして教えてくれたら・・・

    結果が変わっていたかも知れません。とても悔しいです。

    5.死ぬ方法を考えさせる

    娘に死ぬ方法を考えさせていたんだそうです。

    娘を殺す方法をイラストで記載した「殺し方ノート」の存在も娘が亡くなった後、明らかになりました。

    6.マスクを引きちぎる

    コロナ元年で、毎日マスクをして登校していましたが、いつもマスクの片方が切れていて、ウレタンのマスクを娘はいつも縫っていました。

    「出っ歯やニキビ面!!」などといじめられ、マスクをひっぱられていたそうです。

    7.2020.10月ごろ放送委員会の委員長決めの時に、娘と2人が立候補しています。

    この時に自分の進学の内申の為と「〇〇(娘の名前)は委員長なんて出来ないから私に入れて」と裏票を集めていたそうです。これは複数の友達が教えてくれた事です。そして娘は副委員長に立候補していますが、悔しがっていたそうです。

    8.2020.10月~11月には他の子たちからも無視をされ廊下ですれ違えば、毎日のように目の前でコソコソと悪口を言われクラスでもはぶかれて、娘は行き場がなくなってしまったのかもしれません。

    娘が亡くなる一週間前の修学旅行の当日の朝、娘はある児童と話すとだけ言い残し、近くの広場に学校集合の30分以上早く待ち合わせた様子で真っ暗の早朝、出かけて行きました。その時に何があったのでしょうか?

    その日の宿泊先のお風呂の時間には、娘は部屋に一人でいたそうです。その後友達が声をかけてくれてお風呂に入ったと聞きました。

    ある児童は、修学旅行の時、娘から、「ねぇ(修学旅行)楽しい?楽しい?」と聞かれたと言うのです。

    本当に楽しかったらそんな言い方で友達に聞いたりしないと思います。

    娘以外にもいじめられていた児童がいて、自ら修学旅行に来なかった友達もいたとのことでした。

    娘は「それっておかしいよね??」と言っていました。

    娘が亡くなった直後も、いじめのターゲットを探していると友達が教えてくれました。しかも廊下で堂々と「自殺する方が悪いよね!!!」とみんなに聞こえる様に叫んでいたそうです。

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