町田市いじめ問題調査委員会の答申を受けて

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2020年11月30日に娘は自宅で命を絶ち、3年3ヶ月が経とうとしています。
この3年余りの歳月は私たち遺族にとっては本当に辛い日々で、今でも変わることはありません。
再調査委員会の設置が決まった際、強行な進め方に遺族としては納得しない思いではありましたが、他方で、ようやく調査が開始されるとの期待もありました。
しかし、町田市いじめ問題調査委員会の調査は、遺族から当時の児童へのヒアリングを再三に渡って要望したにも関わらず実施をすることもなく、また、昨年末に調査委員会に面会をした際には、遺族が提供した当時の児童の証言という極めて重要な証拠となる録音データを確認することもないままとなっていることが発覚するなど、調査としては不十分・不完全であると考えております。
また、記載されるべき事項が十分に記載されず、他方で、事実とは違う、娘や遺族を貶める記載ばかりが盛り込まれていることにも非常に不信感を抱いています。
そのため、遺族としては、現段階での公表を望んでおりません。
亡くなった娘の尊厳、遺族のプライバシーに関わることから、公表を望まないことは、町田市及び調査委員会にも昨日までに伝えております。
しかしながら、町田市からは何らの連絡もないままに、本日公表がなされています。
町田市は、亡くなった娘にも、被害者遺族に寄り添うことも、これまでも、今もありません。このような町田市の対応は、いじめに向き合う姿勢がなく、疑問と怒りしかありません。
本日提出された再調査報告書そのものについては、遺族は受け取っていないため、最終的な内容は分かりかねますが、事前に調査委員会から提示された段階のものについては、いじめの事実が認められているものの、娘の殺し方を9 パターンのイラストで記した「殺し方ノート」についても、「娘が知らなかったからいじめではない」とするなど、いじめの定義を曲解する見解が示されています。また、調査が不十分・不完全であることは言うまでもありませんが、私たち遺族が発言していない内容を発言したかのように記載するなど、私たちを貶めるような事実認定にも問題があると考えております。
49 回も開催された調査委員会ですが、加害者責任はもちろん、不信に繋がった不誠実な学校の対応や遺族を蔑ろにする町田市の対応等々、責任の所在が明確になってこそ初めて委員会発足の目的である再発防止がなされるものと信じ私たち遺族は、数多くの証拠や情報を集めその提供をして参りましたが、その思いは全く受け入れられず大きく裏切られました。
責任の所在を明らかにする事も目的の一つであるにも関わらず、校長以下当時の複数の教員が娘の自死後、早々に昇格すらしている事には、責任が問われない事を昇格の任命権者が分かっていたからとすら思っています。
真実を明らかにしてほしいという遺族の思いをさらに踏み躙る今回の暴挙に強く抗議致します。
繰り返しになりますが、私たち遺族は娘に何が起こっていたのか、真実を明らかにしてほしい、ただそれだけです。
以 上
町田市いじめ自死遺族
2024年2月21日

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